リフォームで耐震補強を行うことの重要性

日本は世界でも有数の地震大国ですので、どこに住んでいてもいつ大きな揺れに見舞われるか分かりません。そのため、住む家にはできる限り高い耐震性能が求められます。新しく建てられた家であればそれなりの耐震性能を備えているはずですが、古い家の場合には最新の耐震基準を満たしていない可能性があります。もし確認してみて自分が今住んでいる家が十分な耐震性能を有していないということであれば、なるべく早めにリフォームを行って補強した方がよいでしょう。

では、しっかりとしたリフォームを行っていないとどのようなことが起こるのでしょうか。その答えは1995年に発生した阪神大震災の事例を見てみるとすぐに分かります。被災地となった神戸やその周辺地域では、震災発生時に最新の耐震基準を満たしていない昔ながらの戸建て住宅が多数存在していたのですが、それらの多くは地震の揺れに耐えきれずに倒壊してしまい、それによって多数の尊い命が奪われることになりました。当時は耐震リフォームをする家というのはまだそれほど多くはなかったのですが、この事例を受けて耐震基準が見直され、その後リフォームを行うケースが一気に増えたのです。震災の悲劇を繰り返さないためにも、もし家の耐震性能に不安があるのであれば、積極的にリフォームを検討するのがおすすめです。

では、耐震補強を行うためにはどのようなリフォームを行えばよいのでしょうか。そのやり方にはいくつかの方法がありますが、一戸建ての場合にもっとも簡単にできるのは、耐震金具を家の土台や柱、筋交いなどに取り付けるというものです。これだと短い期間で施工することが可能ですし、費用も30～40万円ほどで済みます。自治体によっては補助金制度が用意されている場合がありますので、そういったものが利用できれば、実際の負担はもっと少なく抑えられるでしょう。少しの手間と出費で大きな安心が得られるというのも、耐震リフォームをぜひ検討しておきたい理由の一つです。